ライフサイエンス系転職経験談 (2) バイオ系CDMO

 CDMOって知っていますか?製造・開発の受託です。医薬品開発製造受託機関、というのが日本語名称。最近は、バイオ系のCDMO、つまりウイルスや再生医療用の細胞の大量製造の求人があります。

 この手の委託、私は相当キツイ仕事だと思います。

 

 ・ コスト・スケジュールがタイト。委託ビジネスですからね。。。

 ・ 国内CDMO間の競争も激しい一方で、海外CDMOとの差は歴然。

 ・ 複合的な領域知識・スキルが必要で専門性が高く、適当な人材が見つかりにくい。→ 中長期的な育成の観点がないと、人材なんて出てくるわけない。転職市場にもなかなかいませんよ、だってそんな人は既に所属会社でいい待遇もらっているはずですから。 

 ・ そもそもウイルス・再生医療用細胞の大量製造が相当難しい

 ・ ウイルス・細胞の均一性の基準が不明瞭であり、規制当局とのコミュニケーションも必須。→ こんなスキルのある人なかなかいませんよ。

 ・ プロトコールも不在。→ 改善型スタイルが大多数の日本人がこの開発、できますかね。。。

  ・ バイオ系CDMOの重要性の認知が圧倒的に足りない。→ 基礎研究よりはるかに緊急性・重要性のあるミッションにも関わらず、いろんな意味でナメられている。というか、みなさん基礎研究好きですよね。再生医療に関しては基礎研究はもはや問題ではない、とすら思えます、このCDMO問題に比べれば。。

 

 日本勢の巻き返しに期待したいところではありますが。。期待していいのかな。疑問点がありすぎて。。。