免疫という分野2

考えてみれば、妊娠って不思議だと思いませんか? 非自己の父親の遺伝子とその産物が確実に影響を与えているのに、胎児は免疫系に排除されないわけですから これはいわゆる免疫寛容が働いているからだ、と説明されています 具体的には制御性T細胞がその役割を担っており、医学部研究者を中心にその詳細メカニズムが探求されています 

昨今の科学に大衆にわかりやすいアウトプットが期待されているせいか、「不妊症の治療法開発への可能性」というお題目が掲げられていますが、携わっている研究者の方にはそこに縛られずに妊娠と免疫寛容のメカニズムを明らかにしてもらいたい、と思っています

だって、コレ、ヒト含む哺乳類が子孫を残せる仕組みを明らかにするためのkey pieceですから!