創薬論(2) スクリーニング

現在、スクリー二ングは一部の製薬会社にその重要性を過小評価されている。いや、スクリーニングは舐められている

「スクリーニングはルーチンワークルーチンワークは競争力がない、よってスクリーニングは外部委託すべし」、そういうロジックなのかな。

はっきりいって上記の視点は全くの勘違いである。事実誤認も甚だしい。勉強不足、研究センスのかけらもない、の指摘とさえ感じる。

私が言いたいことは次の二つ。

ルーチン操作にみえる多検体処理は、全然簡単ではない。

→ 一部操作をロボットに頼る流れは理解できる。が、手動操作さえ覚束ないのに、ロボット操作で成功する青写真は私には描けない。というか、手動操作すらできないのに、ロボットに頼るなよ。ロボットとそのエンジニアがかわいそうだ。アーメン。

創薬研究の開始点たる評価系のデザインは創薬の最重要課題である

→ この緒戦をいかに切り抜けるかがこの手のイノベーションには最も大事。つまり、大げさに言えば一回戦が事実上の決勝戦である。どういうマテリアルを使ってアッセイを組み立てるのか。加えて、どのくらいのクオリティ、検体数、コスト、スケジュールでやるか。相反する事項に対して折り合いつけながらも最善を目指す。まさにstate of the art。これをこなすだけでも難度は低くないのに。全くもって彼らはわかってないね。

そもそも競争力の源泉は自社開発ということがわからないのかな。それとも自分たちに自信がない?きっとそうだよね。。

あなたたちにはあなたたちの考え方がある。しかし、私には私の考え方がある。好きにやらせてもらうよ。