創薬論(3) IT創薬

AI, 機械学習ディープラーニング、自動化、IoT、デジタルセラピューティックス、ロボット創薬などなど。IT創薬花盛りの感があります。
ただ盛り上がっている割にはイマイチ成果出ていないですよね、日本勢。なんでなんですかね?ここではその理由を考えてみます。

 

まず確認しておきたいのが、ITは手段であるということ。目的ではないのです、決して。少し前、コーディング技術が売りのIT創薬ベンチャーの求人をみたことがあります。会社の売りがアルゴリズムだと聞いてびっくりしました。欧米IT創薬ベンチャーがすでにFDAブレークセラピーの称号授与を得ている現状をどう捉えているのでしょうかね。FDAブレークセラピーですよ。正直、アルゴリズムなんてどうでもいいのです。結果が全てを正当化するのです。

 

苦言をもう一つ。

あとは日本の某大家もITで遊んでますよね。バイオジャパンで講演してましたけどね。前からうさんくさいなと思っていました。産業に資する気ゼロです。知能もつ人間はそれを利用する義務があるはず。ノブリスオブリージュなんて知らないのでしょう。まあ、どいつもこいつもお山の大将だからしょうがないですね。クワバラクワバラ。

 

求人に関しても一言。

データサイエンティスト、ホントに需要ありますね。私でさえも面接受けられるぐらいですから。C言語Javaとか全くわからないのに。世も末ですよ。目的事業とITを繋げられる人材が決定的に不足しています。

つまるところ、目的と手段の取り違え、大家の怠慢、人材不足。結局、日本のいつもの負けパターン。負けるの好きですよね。

 

で、私は何をするか。
まずは線形代数理論の見直しから。
行列わからないのに、ディープラーニングが理解できるわけありません。

急がば回れ。まあ、見ててください、結果出しますから。